ICソケットを使うことで、ICをプリント基板に直接はんだ付けしなくても良いので、交換が容易に行えるメリットがありますが、もともとICソケットはICのテストを行う目的で開発された電子部品です。自作PCに使用するマザーボードにはCPUを実装するための特殊なICソケットが取り付けてありますし、メモリースロットも一種のソケットです。ICにも向きがありますが、ICソケットにも向きがあるタイプも少なくありません。ただ、ICソケットはICを挿入するための部品になるので逆向きに取り付けても電子回路に影響を与えることはなくあまり気にしない人も多いのではないでしょうか。
ICにはU字型の切り欠きが付いているタイプや1番ピンに丸印が付いているタイプなどがあり、向きの指標として利用できるようになっています。U字型の場合は、U字の位置を上側に向けたとき左上が1番ピン、丸印が左上になるように見たとき左上が1番ピンで、時計回りに端子番号が付いているのが特徴です。ソケットにも切り欠きや丸印が付いているタイプもあるので、プリント基板に実装するときは1番ピンなど向きを意識することが大切です。もちろん、ソケット自体に極性があるわけではないので逆向きに付けても問題はありませんが、1番ピンなどの方向を意識しておけばICを挿入するときにも認識のしやすさなどのメリットに繋がります。
なお、通販で購入するときには切り欠きが付いているタイプを選んでおけば、迷わずにソケットにICを挿入することが可能になるなどおすすめです。