ICソケットは、ICやLSIなど半導体を抜き差しできるソケットの総称です。ムカデ型のDIPタイプや横一列に端子が並んでいるSOPタイプ、表面実装用チップタイプなど様々なIC形状に対応しているICソケットがあり、パッケージ以外にもピン配列に対応した品種が用意されています。基板に直接はんだ付けして使用する、ソケットにICやLSIなどを挿入して使う部品です。主に、回路の試作を行うときに利用することが多いのですが、これはICを直接はんだ付けしてしまと特性を調べる目的でICを交換しながらチェックするときの工数が増えるデメリットがあるためです。
例えば、10種類のICを交換しながら特定胃の検査や確認をしたいとき、最も簡単な方法は10種類のプリント基板を製造するやり方です。ただ、この方法は1つのICのみ限定されることと製造コストが高くなるなどのデメリットがあります。ICソケットを使えば、その都度テストするICに交換しながらデータ収集ができるので効率が良く施策コストの削減にも繋がります。将来的に、ICの交換や変更の可能性があるときなど製品化されたものにICソケットが使われることも珍しいことではありません。
パソコンのマザーボードに実装されているCPUは特殊なICソケットに挿入されていますし、メモリーなども同じです。一般的には試作のときが中心になって来るのですが、後から交換が必要になる部品についてはソケットを使うことでアフターフォローがしやすくなるなどのメリットに繋がります。