国内では非常に厳しい食品衛生法というものがあり、それにひとつでも当てはまらないと品物を販売することができません。日本は飽食国家とも称されるほど、いろんな食べ物を生産して市場に投入をしていますが、各工場では毎日ある資格を有した方が巡回をしています。それは食品検査員という方で、農林水産省に在籍をする官僚です。ここではこの検査員の仕事内容と、必ず持参をしている検査治具について解説をしていきましょう。

まず事例としてあげるのが製パン工場で、年間で約9000万トン以上もの菓子パンや食パンを製造しています。大きな工場で流れ作業となっており、たくさんの添加物・防腐剤を入れているので細かいチェックが必要です。検査員は1か月に2回の立ち入りをされていて、製造をしている全商品を口にして風味を確認するのが基本。さらには400種類以上の検査治具を用いた、化学分析もその場で実施をします。

ひとりでは対応ができないため、最低でも20名の方が立ち入りをしているのがポイント。検査治具はどれも使い捨てで、オリジナルソケットというシリコン製のものです。検査治具は一度検査場に運ばれており、そこで最終的な診断をくだしています。すべての項目で合格となったら、農水省大臣の署名入りの許可証が発行をされており、営業許可が出ているわけです。

もし一回でも不合格となった場合は、2週間の操業停止命令と出荷商品の自主回収を求められるものとなります。

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