高性能な電気製品を安い価格で消費者に提供するためには、材料のコストを抑えるだけでなく生産効率を高める必要があります。生産効率が向上するほど人件費などを抑えられるため安い価格で消費者に製品を提供できます。電気製品の高性能化や小型化、低価格化を図る上で重要な役割を果たしている部品が集積回路や大規模集積回路です。新たな回路を形成するには時間や手間、コストがかかります。
これらの部品には既に抵抗やコンデンサ、トランジスタなどの素子が組み込まれ回路を形成しているため新たに製作する必要がありません。集積回路や大規模集積回路を使えば新たに回路を製作する手間と時間を省くことができます。またこれらの部品には大量生産が可能で価格が安いというメリットもあります。集積回路などを使えば簡単に高性能かつ小型で価格も安い電気製品を作ることができます。
さらに電気製品の高性能化や低価格化に貢献しているのがカスタムソケットです。集積回路などを基盤にハンダ付けせず抜き差しするにはソケットが必要になります。ソケットには金型で大量生産された汎用型や、機器に合わせて特別に作られたものなどが存在します。電気製品の性能検査を効率的に行うには、ソケットを使い何度も集積回路などの交換・変更しなければなりません。
カスタムソケットは枠の部分のみを大量生産し、機器に合わせて改良が加えられています。このタイプのソケットには価格が安く様々な機器に対応できるというメリットがあります。コストを抑えつつ電気製品の生産効率を高めるためにカスタムソケットが役立っています。