横浜名物と聞くと、何をイメージされるでしょうか。多くの方が新幹線のホームで購入できるシュウマイ弁当を連想されることでしょう。駅の近くにある中華街でお店を構えており、創業140周年という老舗が生み出した弁当です。明治初期のころに中国・大連から移住をしてきた現地の方がシュウマイ作りを伝え、その味を引き継いでいるわけです。
以前は一点ずつ店で手作りをしていたため、一日限定100食しか用意ができませんでした。現在では港北区にある大型工場で毎日1万食以上も生産をしており、多くの方が口にできるようになりました。ここでは簡単に、シュウマイ弁当を生み出す工場で設置をされているTOSAをご紹介します。まずTOSAとは、トータル・生産ショリューションシステムの略称で、食品製造工場では必ず導入をされているプログラムです。
食材の配合から味付け、さらには焼き加減などをTOSAは自在に自動で指示をさすことができ、実際に人の手で調理をするのと大差のないフレキシブルな対応を実現することができます。横浜の焼売の場合、蒸し焼きにするのが基本で、形状が菊の花を模しているのが特徴です。職人が一個ずつ作るのではなくオートメーション用産業ロボットが担当をするので、この条件をTOSAがしっかりとインプットしないといけません。TOSAは3Dスキャン機能もあり、一度記憶をさせたら際限なしに再現をすることが可能となっている画期的なものです。